freeeは時々落とし穴があります(笑)

会計freeeを使えば、何でも自動で出来そうな気がしてしまうのですが、時々落とし穴があってビクっとさせられます。
今回の確定申告時にも消費税の確定申告書の作成中に落とし穴に落ちました(笑)

消費税は受取消費税から仕入等にかかった税額を控除(仕入税額控除)して納税額を算出します。
売上時に受け取った(預かった)消費税ー仕入時に支払った(預けた)消費税=納税 となります。
しかし、課税事業者⇔免税事業者の切り替わる事業年度では棚卸在庫について仕入税額控除の調整が必要になります。

例①(当期)消費税の課税事業者→(翌期)免税事業者となる場合、当期の期末の棚卸在庫については仕入時に支払った(預けた)消費税を仕入税額控除が出来ません。

例②(前期)免税事業者→(当期)課税事業者となる場合、当期の期首の棚卸在庫については前期の仕入時に支払った(預けた)消費税なのに当期に仕入税額控除ができます。

会計freeeでは棚卸在庫については「確定申告」→「棚卸在庫」で入力します。
ココで入力すれば、期末の仕訳「繰越商品/仕入」と翌期首の仕訳「仕入/繰越商品」が自動で作成されるので便利です。

今回、落ちた落とし穴はココでした(笑)

いつもどおり、ココから棚卸在庫の入力をしました。
その後、消費税の確定申告書を作成したら、事前に自分で仮計算していた数字と不一致に。
何が原因なのかなぁ~と解明していったら、freeeでは棚卸在庫の調整がされていませんでした。

今回のような課税事業者⇔免税事業者の切り替わる事業年度では、「確定申告」→「棚卸在庫」からではなくて、「振替伝票」から入力しないと消費税の申告書が正しく作成されません。

時々しかない事例だと思うので、多くの方の参考になる情報ではありませんが、どこかの誰かのお役にたてば。

freeeには時々落とし穴があるぞ。万能で全自動ではないぞ。って事だけは知っておいて欲しいと思います。

ただ、freeeの良いところは、こういった不備をお伝えすると簡易な物であれば、意外とスグ知らぬ間に改善されています。
今回の事象についても意外とすぐに改善されるんじゃないかなぁ~と期待しています。

棚卸在庫の入力

棚卸在庫の入力画面